学生にもおすすめ!!C#(シーシャープ)の入門本『確かな力が身に着くC#「超」入門』レビュー。
C#の入門本買いました。
ネットで独学するのに行き詰っていたこのころ、ふと書店に行ってみるとこの本に出会いました。ネットで調べてみると、思いのほか好評価が多かったため購入しました。
まずC#ってなんやねん。
初めての方にちょちょいと説明しちゃいます。
C#とは、マイクロソフト社が開発したプログラミング言語です。また、プログラミング言語の中では割と新しめの言語です。(といっても使われ始めたのは2002年ごろです。)その上、さまざまな機能を積極的に取り入れる挑戦的な言語で、いろんなことができます。個人的にすげえやつだなと尊敬しています。あまり本文と関係ないのでここら辺で。
すげえよこの本。
めっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっちゃ感動した。
もうわかりやすいわかりやすい。イラストだったり、例えだったり。独学の時に、ネットじゃいまいち理解できなかったところがどんどん解けてく。これ、学生にもお勧めできます。初めてのプログラミング言語にC#を選ぶ人も安心できます。あんまり褒めまくると猜疑心を持つ皆様に疑われるので、ちゃんとよくないところも紹介していきますね。
良いところ:例えがすげえわかりやすい
できるだけ納得してもらえるように、ここからは客観的に話していきます。
まずは例えですね。僕が一番苦労していたオブジェクト指向の理解。これの例えは一番わかりやすかったです。ネットでみるような動物クラスの例えとは違います。
まあそれを教えちゃうとこの本が売れなくなっちゃうので、メソッドの例えを紹介しちゃいます。これは、「メソッドをつくる意味」の例えを一部要約したものです。
例えば、料理本でカルボナーラの作り方を調べた時、全ての手順が箇条書きで書いてあると、読みにくい上、全体的な流れもわかりにくいですね。
しかし、「パスタを作る工程」や「ソースを作る工程」など、調理手順を工程ごとに区切って見出しがついていると、全体の流れを掴みやすくなります。
また、「パスタを作る工程」に一度区切ってしまえば、ペペロンチーノやナポリタンにも応用できます。
プログラムでも同じことが言えます。プログラムが長くなると、どこに何を書いてあるのか見にくくなり、全体の流れが掴みづらくなってしまいます。それを防ぐため、処理のまとまりごとに名前を付けて分割する「メソッド」という仕組みがあります。
どうですか?わかりやすくないですか?すごいっすよね。この本。いや、まだこれだけじゃすごさがわかりづらいですか……。
まったく、欲しがりますね~皆さんは。仕方ないですね。
まあ、あげませんけどね。代わりに、この本の特徴を教えます。
この本は、一度プログラムを書いてみて、後でそのプログラムに解説が入るようになっています。また、最初に書くプログラムに、ある特徴があります。
それは、「ゲームを連想させるプログラムで」あることです。
例えば、if文(もしこうだったら…という文)の学習では、
「敵モンスターと座標が同じだったらゲームオーバーを表示する」や、
「二人のプレイヤーの座標が2と6の場合、仕掛けを発動する」
など、実際にプログラムを書いたときにゲームが(少しだけ)できるような学習ができます。さて、良くないところに行きましょう!
良くないところ:読者のターゲットが少し違う?
この本では、読者のターゲット層は、「これからプログラミング学習を始める人」です。が、僕がこの本を読んだ感想は、「プログラミングの基礎は大体わかったけど、いまいちどうすればいいのかわからない人」です。ここでいうプログラングの基礎は、if文やfor文、変数を指します。
前者が、プログラミングという街を眺めた人。だとしたら、後者は新卒一年目だけど退職しようか迷ってる。そんな感じの印象です。後者の状況の人は、いわゆる「挫折した人」に似ていますね。
これからこんなことを学ぶのか~と知っていないと、どんどん情報が入ってきてパンクします。よって、ぶっつけでこれを買うことはお勧めできません。
それを補う術がある!?
ですが、今これを見ている皆さんには、プログラミングという街を眺める方法が存在します。それはずばり、ネットです。C#の入門用サイトは結構存在しています。僕は、独学のときに学んでいたサイトがありました。そして、そのサイトで学んだあと、この本で大成長できたといっても過言ではありません。(過言かもしれない。)
そのサイトとは、ずばり、「一週間で身につくC#言語の基本」です。このサイトの文章は、初めて学ぶ人向けのような印象があります。その上、一日ごとの区切りがつけやすく、一つ一つの吸収がしやすいです。ですが、このサイトでいう一日は、夏休みなどの一日だと感じました。といってもそれほど問題になりません。わかりやすいですからね。一日の長さといった点では、さらに学生さんにお勧めと言えますね(笑)。
全て学べとは言いません。基礎編とその練習問題だけで構いません。できる限り学びましょう。クラスなど、結構わかりづらいかもしれません。僕もそこで一週間以上悩みました。そうやって、なんとか噛み砕いてみましょう。そうすることによって、やっと基礎編が理解できたといえるでしょう。これでプログラミングの街をなんとか眺めることができました。
噛み砕こうとしたけどもう無理!!という方(一週間以上悩んだ人に限る)も、新卒一年目になりましょう。この本は優しいので、丁寧に教えてくれます。自分も誠意をもって学べば、きっと今までの疑問が紐解けて、力が身に付きます。時間を忘れて完全に消化してしまいましょう!
どうか、皆さんにC#の可能性を見てもらえますように。
天晴公式webサイト:いたずら心の箱庭